ゼロのちからという本で紹介されていた、世界中のスゴいNPOを紹介する! 後編

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この投稿を書く理由?

今回の投稿は、前回に続いて、ナンシー・ルブリンという女性が書いた、ゼロのちから - 成功する非営利組織に学ぶビジネスの知恵11で紹介されている世界のNPOを紹介していく、その後編となる。
 
紹介しているNPOから、ビジネスモデルを参考にすることもできるし、Webデザインの参考にすることもできるのではないかと思っている。
 
リンクも紹介しておくので、気になったNPOがあったら、ぜひWebサイトへ行ってみてほしい。


Feeding America

Feeding AmericaのWebサイトの画像

Feeding Americaは、アメリカの食糧難問題に取り組んでいるNPOで、アメリカ全土で200以上のフードバンクを展開している。
 
1960年代にジョン・ヴァン・ヘンゲルが始めた炊き出しが発展して、1976年に発足した。
 
品質に問題がないのになんらかの理由で流通できなかった、大手企業から食品を提供してもらって、貧しい人に食料を提供したりしている。
 
元気さを象徴するオレンジ色と、植物や野菜を連想させる緑色が効果的に使われていて、Webデザインとしてもとても優れている。
 
彼らのWebサイトによると、アメリカでは6人に1人が、飢えた状態での生活をしているそうである。

Harlem Children’s Zone

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Harlem Children’s Zoneは、劣悪な環境に置かれた子供や大人を支援しているニューヨークのNPOで、1970年にジェフリー・カナダが設立した。
 
ここが重要視しているのは、子供の教育、家族やコミュニティーの形成、健康の3つで、そのために様々な活動をしている。
 
Webサイトでは、インフォグラフィックスや写真が効果的に使われていて、さまざまなサービスや取り組みがうまく網羅されている。
 
また、運営を支えている人たち全員の写真や人物紹介があったりして、信頼感を感じられるWebサイトにもなっている。
 

Communities In Schools

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Communities In Schoolsは、子供たちが学校を辞めないように支援しているNPOで、1970年代にビル・ミリケンが設立した。
 
アメリカ全土に181の拠点があり、学校が機能的に運営されているか、子供たちが勉強に集中できる環境になっているかなど、学校、子供たち、家族へ向けて、さまざまな活動やアドバイスを行っている。
 
Webサイトでは、自分たちの活動によって、どんな成果が得られたのかを数字で具体的に表現してあり、資金的に支援する人へ訴えかけるものがとても強いサイトになっている。
 
また、活動によって助けられた子供たちの写真やエピソードが多く使われていて、とても優れたWebサイトの構成になっている。

Endeavor

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Endeavorは、開発途上国の問題に取り組んでいて、貧困層に大きな影響を与える社会起業家を支援するNPOで、1997年にリンダ・ロッテンバーグが設立した。
 
投資家や役員たちを、実際に発展途上国へ連れていき、そこで社会起業家と会うことで、優れたネットワークを構築している。
 
Webサイトでは、緑色が象徴的に使われていて、自分たちの活動による成果を、数字がしっかりと示している。
 
また、自分たちを紹介する動画などもあって、最新の動画では、Endeavorがギリシャ支援のために行った活動のことが、モーション・グラフィックスで紹介されている。

Planned Parenthood

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Planned Parenthoodは、夫婦関係や恋人関係での家族計画についての情報提供や、教育や相談に乗っているNPOで、100年前から活動を行っているそうです。
 
アメリカだけでなく、世界的に拠点があるそうで、女性の性的な病気や問題の解決も行っているようです。
 
Webサイトでは、夫婦関係や恋人関係での微妙な問題などを、写真を使ってうまく表現している。
 
また、助けてくれたり協力してくれたりする、拠点や施設などを検索できるようにもなっていて、実用的なWebサイトにもなっている。

Kiva

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Kivaは、開発途上国の個人起業家に小口のローンを提供すると同時に、インターネットでお金を貸す人も集めているNPOで、2005年にマット・フラネリーとジェシカ・フラネリーの夫婦が設立した。
 
現地の金融機関やマイクロファイナンスと協力して、ローンを受けたい個人起業家を見つける仕組みになっていて、事業が成功すれば、貸したお金が返ってくる。
 
Webサイトでは、発展途上国の起業家たちがすぐに見つけられるようになっていて、彼らがどんな事業を起こそうとしているのか、どれだけの資金を必要としているのかがわかるようになっている。
 
また、実際にどれぐらい収益があるのかなど、ビジネスとしてどうなのかもわかるようになっていて、おもしろい。

ちなみに、日本語サイトも存在していて、日本から投資することもできる。

ACCION International

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ACCION Internationalは、世界32カ国でマイクロファイナンスを展開している国際的なNPOで、1961年に南米ベネズエラでジョセフ・ブラッチフォードが設立した。
 
IFC《国際金融公社》と協力して、世界中で貧困層に融資を行っている。
 
Webサイトでは、世界中で行っている融資、教育などの活動が紹介されていて、多くの文章とインフォグラフィックスがうまく使われている。
 
トップページに、簡単に始めるための4つの方法が書いてあるのが、わかりやすい。

People for the Ethical Treatment of Animals

People for the Ethical Treatment of AnimalsのWebサイト画像01

People for the Ethical Treatment of Animalsは、動物の論理的な扱いを求めるために活動している世界最大規模の動物擁護をしているNPOで、1980年にアメリカで設立された。
 
彼らが論理的な扱いを求めているのは、食肉工場、研究所、エンターテイメント業界、害獣などの駆除など、多岐にわたっている。
 
Webサイトでは、可愛らしい動物の写真だけでなく、動物の残酷な写真などを効果的に使っていて、見ただけで訴えるものが大きい。
 
また、空色をメインカラーとして使うことで、自分たちの誠実さをうまく表現している。

St. Jude’s Children’s Research Hospital

St. Jude’s Children’s Research HospitalのWebサイト画像01

St. Jude’s Children’s Research Hospitalは、親が低所得のために保険資格を持たない子供のために医療を提供する病院を運営しているNPOで、1962年にダニー・トーマスが設立した。
 
病院は、アメリカのテネシー州のメンフィスにある。
 
Webサイトでは、実際に治療した子供たちの写真と物語が効果的に使われている。
 
また、すでに亡くなっている創業者のダニー・トーマスのことや、病院の歴史や背景などもしっかり書いてあり、うまく信頼感を生み出している。

Christian Children’s Fund

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Christian Children’s Fundは、開発途上国の子供一人一人に対して、スポンサーシップとしての支援を提供しているNPOで、1938年にJ・カルヴィット・クラークによって設立された。
 
この事業では、実際の子供に対して、スポンサーとなって支援をすることができる。
 
Webサイトでは、ボタンを押すだけで、支援を必要としている子供の写真、名前、住んでいる国、抱えている事情などがわかるようになっている。
 
子供が1ヶ月間に必要とする金額も書いてあり、訴えかけるものが具体的になっている。

GuideStar

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GuideStarは、IRS《アメリカ内国歳入庁》に登録しているすべての非営利団体の情報を公開しているNPOで、1994年に設立された。
 
アメリカでは、非営利団体はあらゆる財務情報を公開しなければならない義務があるそうで、その内容は、上場企業が証券取引委員会へ報告するものより、はるかに細かく透明性が高いそうだ。
 
登録さえすれば、誰でも簡単に非営利団体のあらゆる情報を手に入れることができるというのが、アメリカらしくて凄い。

Charity Navigator

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Charity Navigatorは、アメリカの慈善団体の事業内容や財務内容を評価して、それを公開しているNPOで、2002年に設立された。
 
星印4つが最高の評価となっていて、慈善団体も営利企業のようにしっかり評価して、それを消費者へ公開するという取り組みがおもしろい。
 
Webサイトでは、使う人が慈善団体の名称で検索できたり、慈善団体をカテゴリー別に調べることができたりする。
 
ただ公開するというのではなく、見る人、使う人がより便利になるようにしっかり工夫してある。

Lawyers Alliance for New York

Lawyers Alliance for New YorkのWebサイト画像01

Lawyers Alliance for New Yorkは、ニューヨークを中心に、非営利組織や助けが必要なコミュニティーのために、プロボノの弁護士を紹介しているNPO。
 
プロボノとして活動する弁護士は、おもに実績が少ない若手だそうで、彼らにとっても、活動することで実績を増やせるという利点があるそうだ。
 
Webサイトは、ちょっと古い感じでのデザインだが、多くの文章で弁護士らしさと信頼性が感じられるようになっている。

Anne Çocuk Eğitim Vakfı

Anne Çocuk Eğitim VakfıのWebサイト画像01

Anne Çocuk Eğitim Vakfıは、トルコで、母子向けの教育ブログラムを提供しているNPOで、1992年に設立された。
 
ちょっと古い感じのWebサイトだが、トルコ語と英語の両方がちゃんと用意されている。

VH1 Save the Music Foundation

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VH1 Save the Music Foundationは、アメリカでは音楽教育に関する費用がどんどん削減されているそうで、それを変えようと、アメリカの公立学校で音楽教育を続けていくために活動しているNPO。
 
公立学校へ楽器や教育プログラムを提供していて、音楽教育の重要性を訴えている。
 
Webサイトでは、音楽に取り組んでいる子供たちや、楽しそうなブログラムについての写真が多く使われていて、動画もある。
 
実際に音楽を演奏するイベントなども開催している。

まとめ

 
というわけで、ゼロのちから - 成功する非営利組織に学ぶビジネスの知恵11で紹介されていた世界的なNPOを、前編と後編に分けて紹介してきた。
 
まとめてみると、やはりアメリカで生まれたNPOが多くて、ここまでやるかというぐらいWebサイトを作り込んでいるところが多くて、正直びっくりした。
 
彼らの活動から新たな事業のインスピレーションを得ることもできるだろうし、NPOに特化したWebデザインを見ることもできるだろうし、良いまとめになったのではないかと個人的には思っている。このページが、誰かの役に立つことを願うばかりである。
 
 

2015.07.01 - おの なおと


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