3DCGアニメーションとして完成度が高い、すばらしいアニメーションを3つ見つけたから紹介する!
この投稿を書く理由?
最近、3DCGアニメーションをなかなか紹介できなくて、ずっと申し訳ないなと思っていた。
映画を愛し、アニメーションを愛する僕としては、せっかく紹介するなら、すばらしい3DCGアニメーションを紹介したいと思って、ずっと作品を見つけてはストックしていた。
今週になって、ようやく3つ目のすばらしい3DCGアニメーションを見つけられたので、3つまとめて紹介したいと思う。
ちなみに、今回紹介する3DCGアニメーションは、どれも物語が5~10分ぐらいある長めの作品ばかりなので、時間に余裕があるときに楽しんでほしい。
3つの3DCGアニメーションは、どれも物語がしっかりしていて、映像演出から質感などの映像表現、音楽や効果音まで、しっかり計画立案されている作品だ。
完成度がとても高いので、アニメーションとして単純に楽しめるのはもちろん、いろんな意味で参考になるのではないかと思う。
大切な思い出を、純金へ変える謎の装置が登場する、The Alchemist's Letter
中世から近代にかけて、薬品や合成などを使って、さまざまなものから純金を作ろうとした人たちのことを、Alchemist(錬金術師)という。
The Alchemist's Letterは、小さな娘が生まれたばかりの主人公が、Alchemistだった父親が残した手紙を読んでいくという物語だ。
物語の注目ポイントは、不思議な装置によってAlchemistだった父親の思い出から、純金が生まれるという過程だろう。
その過程で、主人公の母親が亡くなってしまい、主人公が自暴自棄のまま大人になったこと、Alchemistの父親がそれを心配していることが描かれる。
3DCGアニメーションとして驚いたのが、リアルさと美しさの表現がうまく融合しているところだ。
煙、炎、水、海、ガラスや金属の質感など、細かいところまで作りこまれている。
荒々しい海まで3DCGで表現していて、美しい3DCGには感心するばかりだ。あと、思い出から純金を生みだす装置のさまざまな仕掛けやアイディアもすばらしい!
巨大な崖に橋をかけようとする勇敢な男たちを描いた、Le Gouffre
タイトルのLe Gouffreとは、フランス語で谷間とか深淵という意味だそうで、物語では、2人の冒険家が巨大な崖を渡るために、橋を作りはじめる。
手書きっぽい質感を大切にした3DCGアニメーションになっていて、セリフらしいセリフがほとんどなく、言葉の違いに関係なく手に汗握るドラマを楽しめる。
物語のポイントとなるのが、2人の冒険家の男らしい勇敢さと、2人のがんばる姿をずっと見ていた村の少女の存在だろう。
2人の冒険家がピンチに陥った時、少女がそれを助けようとして、続いて傍観者だったはずの他の村人たちも助けようとする展開は、ドラマチックで胸が熱くなる。
3DCGアニメーションとしての完成度が高いのはもちろんのこと、シンプルな物語をドラマチックに描いていてすばらしい。
フランスの3人のアーティストが制作していて、Kickstarterで2万4155ドルの資金集めに成功して、アニメーションの制作を行っている。
砂漠化した世界で水を求めてプロペラ機で戦う、ヒロインと敵との攻防を描いた、The OceanMaker
ドッグファイトは、戦闘機同士による大空での戦いのことで、複葉機の時代からジェット戦闘機になった今でも、映画やアニメーションでたびたび熱く描かれている。
The OceanMakerは、海さえも干上がっている砂漠化した世界で、水を求めて戦うプロペラ機たちのドッグファイトを描いた3DCGアニメーションだ。
物語のポイントとなるのは、雲を成長させて雨を降らせられる装置で、世界を変えようとするヒロインと、雲から水蒸気を集めて水を得ようとする敵たちの攻防だ。
ヒロインは、一度は装置で雲を成長させることに成功するが、そこに悪役にぴったりの巨大航空機が現れて、物語が一気に熱くなる。
3DCGアニメーションとしてすばらしいなと感心したのが、ドッグファイトの映像設計だ。
いろんな映画のドッグファイト場面を見て、かなり研究しないと実現不可能だろうってぐらい、1つ1つの映像カットに無駄がなく、演出意図が効果的に表現されている。
オリジナルの音楽と効果音も加わって、すばらしいアニメーションになっている。
まとめ
今回紹介した3DCGアニメーションは、どれも映像や物語がすばらしい作品で、これからオリジナルでアニメーションを作ろうという人にとっても、刺激になったり、参考になったり、勉強になったりするのではないかとか思う。
3つのアニメーションを楽しんで、自分もこんな作品を作りたいと思ってくれる人がいてくれたら幸いだ。もちろん、僕もそう思った1人である...
このブログを運営して、初となるデザインと仕組みの変更を行った。よりシンプルに、より使いやすくを目指して、新たにサイドバーを加えたり、メインカラーなども変えてみた。ブログの更新については、地道にマイペースに進めていくので、今後ともよろぴく。