3DCGを始めたい人のための、3DCGソフトガイド!
目次
- ⇒ 3DCGを始めたい人のための、3DCGソフトガイド?
- ⇒ 統合型3DCGソフト、特化型3DCGソフトってなに?
- ⇒ 3DCGで、画像やアニメーションを作る作業工程とは?
- ⇒ Mayaって、どんな統合型3DCGソフト?
- ⇒ 3ds Maxって、どんな統合型3DCGソフト?
- ⇒ Cinema 4Dって、どんな統合型3DCGソフト?
- ⇒ Houdiniって、どんな統合型3DCGソフト?
- ⇒ MODOって、どんな統合型3DCGソフト?
- ⇒ Blenderって、どんな統合型3DCGソフト?
- ⇒ LightWaveって、どんな統合型3DCGソフト?
- ⇒ ZBrushって、どんな特化型3DCGソフト?
- ⇒ 3D-Coatって、どんな特化型3DCGソフト?
- ⇒ MARIって、どんな特化型3DCGソフト?
- ⇒ Substanceって、どんな特化型3DCGソフト?
- ⇒ コラム : あなたが目指すものに合わせて、3DCGソフトを選ぼう!
3DCGを始めたい人のための、3DCGソフトガイド?
今回は、3DCGでなにか作ってみたい、3DCGを始めてみたい人へ向けて、おもな3DCGソフトのガイドを書いていこうと思っている。3DCGソフトにも開発会社によって、いろいろな種類があって、それぞれの3DCGソフトによって、長所もあれば、短所もある。
なので、僕自身の経験、業界でよく聞く話、ネットやSNSでの情報を集めて、僕なりのガイドを書いていく。3DCGを始めたい人が、3DCGソフトを学びたい使ってみたいと思ったときに、より良い選択ができるガイドとして機能してくれたら、幸いだ。
統合型3DCGソフト、特化型3DCGソフトってなに?
3DCGソフトには、大きく分けて統合型と特化型という2種類がある。勉強に例えると、統合型3DCGソフトは、スポーツも、勉強も、音楽もできる、秀才タイプ。特化型3DCGソフトは、絵を描くことだけが特別にすごい、天才タイプということになるだろうか。
統合型3DCGソフトの特徴は、3DCGの制作で必要となる最初から最後までの作業を、1つのソフトで作ることができるところだ。だから、便利といえば便利なのだけど、一方で、1人ですべての機能を学ぶのが大変だったり、そもそもの機能があまり使いやすくなかったりする場合がある。
特化型3DCGソフトの特徴は、3DCGの制作で必要となる限られた作業しかできないが、徹底的に使いやすさと機能を追求しているところだ。だから、統合型3DCGソフトでは簡単に実現できないようなことを、さらっと実現できたりする大きな長所がある。
映画、ゲーム、CMなどを3DCGを作っている会社は、日本であれ海外であれ、自分たちのスタイルに合わせて、統合型と特化型の3DCGソフトを組み合わせて使っているのが普通だ。また、3DCGを作る人の中にも、1人で最初から最後まで作ってしまう人もいれば、1つの分野をどんどん追求したスペシャリストの人もいる。
なので、統合型が良いとか、特化型が良いという話ではなく、どの3DCGソフトを選んで始めるかという選択は、あなたが将来3DCGでどんなことをしたいかによって、大きく違ってくるし、途中で変わってくることもある。
3DCGで、画像やアニメーションを作る作業工程とは?
この章では、3DCGソフトで画像やアニメーションを作るのにどんな作業があるか、専門用語と合わせて、簡単に紹介しておきたい。以後で紹介する、3DCGソフトガイドでも使っている用語ばかりなので、知らない用語は読んでもらえたらと思う。ちなみに、3DCGでの作業の順番は、紹介している用語の上から下へと進んでいくことが、ほとんどである。
モデリング、スカルプト、リトポロジー
これらは、3DCGでキャラクターやロボットなどの造形物(モデル)を作る作業のことだ。モデリングは、4角形を無数に組み合わせて造形部を作ること。スカルプトは3DCGの物体を押し出したり削ったりして造形物を作ること。リトポロジーは、3次元データを基にして4角形を貼りつけて造形物を作り直すこととなる。これらの作業は、3DCGで作られる画像やアニメーションの核となるもので、世界中にスペシャリストがいて、技術やアイディアを高めている。
テクスチャリング、ペインティング、シェーディング
これらは、3DCGで作られた造形物の表面に質感を加えたり、模様や汚れをペイントしたり、反射や透明度などを決めていく作業のことだ。 どれだけリアルな造形物を作ったとしても、それだけで造形物がリアルに見えるわけではない。最終的に造形物がどう見えるかを決めるのが、これらの作業となる。映画やCMで使うようなリアルな3DCGを作る場合は、特にこれらの作業が重要になる。
リギング、アニメーション
これらは、キャラクターや自動車などの造形物を、アニメーションできるように骨組みや仕組みを作ったり、造形物を動かしてアニメーション化したりする作業のことだ。骨組みや仕組みを作るのは、論理的な思考が必要となり、機能の自動化もどんどん進んでいる。一方で、アニメーション化するのは、まだまだ人の手作業が重要となる部分が多くて、経験や技術が大切となってくる。
エフェクト、シミュレーション、ダイナミクス
これらは、3DCGで爆発を表現したり、造形物に毛や草を生やしたり、物と物を衝突させたり、造形物を破壊させたりする作業のことだ。物理的なシミュレーションを行うので、強力なパソコンの処理能力が必要となる。なので、個人で複雑なシミュレーションを行おうとすると、驚くほど時間がかかる場合がある。また、3DCGソフトによって、得意なもの、不得意なものがあり、結果や処理速度にも大きな違いがある。
レンダリング
これは、3DCGソフトで作ってきたものをまとめて、画像やアニメーションとして書き出す作業のことだ。コンピューターが計算するのだから、ボタンを押せば簡単に書き出してくれると思うかもしれないが、実際にはレンダリングのさまざまな設定を調整する必要がある。また、計算方法(レンダラー)によって仕組みがまったく違うので、レンダラーに合わせた設定を学ぶ必要があり、表現や計算スピードにもそれぞれの個性がある。
Mayaって、どんな統合型3DCGソフト?
Mayaは、3DCGの歴史とともに進化してきた3DCGソフトで、世界中の制作会社で使われている。非常に多くの機能があり、1人ですべてを理解して使いこなすのは不可能だと言われている。また、3DCGの基本に忠実な設計になっているので、3DCGを学ぶのに適した3DCGソフトでもある。
- 開発 : Autodesk
- 最新バージョン : Maya 2018
- OS : Windows、Mac OS、Linux
- 料金 : 月々支払い・年間支払い
- Mayaの1ヶ月利用料金 : 3万1320円(税込)
- Mayaの1年間利用料金 : 24万8400円(税込)= 2万0700円/月
- Mayaの3年間利用料金 : 74万5200円(税込)= 2万0700円/月
- 日本での購入先 : Mayaのサブスクリプション
- 最終調査日 : 2018.04.12
Mayaの長所?
Mayaの最大の長所は、世界中の制作会社が使っている3DCGソフトなので、学べる学校や、使っている会社がたくさん存在しているところだ。Mayaは、開発された当初から、複数の人間が関わることを前提に設計されていて、それぞれの会社やチームがスクリプトでMayaをカスタマイズして、利便性が高めるような仕組みになっている。3DCGソフトとして、必ずしも最先端の機能を持っているわけではないが、他社の3DCGソフトの良いところを地道に学習して、アップデートのたびに機能を加えているところも、大きな長所だろう。
Mayaの短所?
Mayaの最大の短所は、昔に比べるとずいぶん安くはなったが、利用料金が高いところだろう。特に個人でMayaを導入したい場合は、毎月(もしくは毎年)料金を支払わなければならないので、大きな負担だと感じる人が多い。また、プラグインと呼ばれる機能を追加する有料無料のプログラムがそれほど豊富ではなく、自分でスクリプトを書いて機能を強化できないと、難しくて面倒な3DCGソフトかもしれない。そのため、個人や小さな制作会社には向いていない3DCGソフトだと言われている。
どんな人が、Mayaに向いている?
将来、大きな制作会社に入って、3DCGを作りたいと思っている人は、Mayaが学べる学校へ行って、真剣に勉強するのが良いだろう。基本に忠実な設計なので、3DCGの基本を理解するのに向いているし、他の3DCGソフトへ移る場合も、基本が理解できていれば困らない。逆に、個人で3DCGをやってみたいという人には、料金的にも、機能的にも、Mayaは少しばかり高額かもしれない。
Mayaの紹介動画
Mayaの最近の動向?
最近、3DCGを使ったモーショングラフィックスの制作が、世界中で活発になってきていて、Mayaでもそれを可能にする機能を追加している。また、海外の小さな制作会社を中心に、Mayaより安価な3DCGソフトを導入するところが増えている。なので、Mayaのユーザーを増やすため、ゲーム開発に特化したMaya LTというのも発売している。こちらは機能が限定されているぶん、利用料金が安めになっていて、個人でもわずかな負担で導入することができる。
Mayaの公式チュートリアル?
3ds Maxって、どんな統合型3DCGソフト?
3ds Maxは、Mayaと長くライバル関係だった3DCGソフトで、リアル系の造形物や映像を制作するのが得意と言われている。Mayaと同じく、非常に多くの機能があり、世界中の制作会社で使われている。3ds Maxは、Mayaと比べて学習しやすい3DCGと言われていて、有料無料のプラグインが豊富に存在しているのも特徴だ。
- 開発 : Autodesk
- 最新バージョン : 3ds Max 2019
- OS : Windows
- 料金 : 月々支払い・年間支払い
- 3ds Maxの1ヶ月利用料金 : 3万1320円(税込)
- 3ds Maxの1年間利用料金 : 24万8400円(税込)= 2万0700円/月
- 3ds Maxの3年間利用料金 : 74万5200円(税込)= 2万0700円/月
- 日本での購入先 : 3ds Maxのサブスクリプション
- 最終調査日 : 2018.04.12
3ds Maxの長所?
3ds Maxの最大の長所は、世界中の制作会社が使っている3DCGソフトなので、学べる学校や、使っている会社がたくさん存在しているところだ。加えて、プラグインと呼ばれる機能を追加する有料無料のプログラムが豊富で、スクリプトができなくても、機能を強化しやすいのも大きな長所だ。また、モディファイアスタックという、造形物に加えた変形を、後で修正できるモデリングが可能になって、Mayaとの大きな違いとなっている。インターフェイスや仕組みも、Mayaに比べて理解しやすいと言われている。
3ds Maxの短所?
3ds Maxの最大の短所は、Mayaと同じく利用料金が高いところだろう。特に個人で3ds Maxを導入したい場合は、毎月(もしくは毎年)料金を支払わなければならないので、大きな負担だと感じる人が多い。また、3ds MaxはWindows版しか存在していないので、僕のようなMac使いは簡単に導入することはできない。毎年のように囁かれる噂で、開発会社のAutodeskにとっては、3ds MaxよりもMayaのほうが重要なので、3ds Maxはいつか開発が終わってしまうというのがあり、それも短所かしれない。
どんな人が、3ds Maxに向いている?
将来、映像やアニメーションの制作会社に入って、3DCGを作りたいと思っている人は、3ds Maxが学べる学校へ行って、真剣に勉強するのが良いだろう。また、料金を負担に感じないのであれば、個人や小さな会社にとっては、Mayaよりも3ds Maxのほうが向いているかもしれない。というのも、3ds Maxには豊富なプラグインが存在しているので、大きな会社でなくても機能の追加や強化を積極的に行うことができるからだ。
3ds Maxの紹介動画
3ds Maxの最近の動向?
最近の3ds Maxは、すでにある機能を強化したり、より使いやすくしたりするアップデートを繰り返している。Mayaのように、どんどん機能を追加していくのではなく、すでに3ds Maxを使っている人たちのために、利便性を高めていく方針なのだろう。他の開発会社が、3ds Maxのプラグイン開発を積極的に行っているので、機能の追加については、そちらに任せているのかもしれない。
3ds Maxの公式チュートリアル?
Cinema 4Dって、どんな統合型3DCGソフト?
Cinema 4Dは、ドイツに本拠地があるMaxonが開発している3DCGソフトで、最近、映像放送系の制作会社で多く採用されて注目されている。シンプルな図形や造形物をアニメーション化する、モーショングラフィックスを得意としていて、Adobe社のAfter Effctsと密接に連携できる仕組みがあり、高く評価されている。
- 開発 : Maxon
- 最新バージョン : Cinema 4D Release 19
- OS : Windows、Mac OS
- 料金 : 購入
- CINEMA 4D Prime R19の販売価格 : 8万1000円(税別)
- CINEMA 4D Broadcast R19の販売価格 : 15万3000円(税別)
- CINEMA 4D Visualize R19の販売価格 : 18万6500円(税別)
- CINEMA 4D Studio R19の販売価格 : 35万0500円(税別)
- 日本での購入先 : CINEMA 4D R19 価格一覧 | A&A
- 最終調査日 : 2018.04.12
Cinema 4Dの長所?
Cinema 4Dの最大の長所は、世界中で活発になってきている3DCGを使ったモーショングラフィックスの制作を、非常に得意としているところだ。プラスして、2Dのモーション・グラフィックスを得意としているAfter Effectsとも密接に連携できるので、モーショングラフィックスの世界で重要な地位を築いている。また、複雑になりやすい3DCGソフトの中で、Cinema 4Dはインターフェイスや情報などが整理整頓されていて、使いやすさと学びやすさで、世界中でユーザーを増やしている。それに合わせて、プラグインやレンダラーの開発も増えている。
Cinema 4Dの短所?
Cimema 4Dの最大の短所は、製品のパッケージが4種類あって、どれを選べば良いのかわかりにくいところだ。3DCGを理解している人であれば、自分に必要なパッケージを選ぶこともできるが、これから始める人にとっては、なにが自分に合っているのか非常にわかりにくい。あと、Ciname 4Dを使っている会社が、日本はあまり多くないので、制作会社への就職を考えている人は、選択しにくいだろう。また、ゲーム分野での連携や機能が出遅れているので、ゲーム開発にもあまり向いていない。
どんな人が、Cinema 4Dに向いている?
モーショングラフィックスの機能が世界的に高く評価されていることから考えても、3DCGでモーショングラフィックスを作りたい人は、Cinema 4Dが良い選択肢になるだろう。プラスして、After Effectsでアニメーションを作りたくて、それに3DCGを導入したい人にとっても、Cinema 4Dが良い選択肢となるだろう。統合型3DCGソフトとしての機能も充実しているので、モーション・グラフィックスのみならず、VFX、キャラクターアニメーションなどでもちゃんと活躍してくれる。
Cinema 4Dの紹介動画
Cinema 4Dの最近の動向?
最近、Cinema 4Dは、世界で高く評価されているモーション・グラフィックスの機能を、より強化している。他の開発会社がCinema 4Dの成功を見て、モーション・グラフィックス機能を強化してきているので、どこまで重要な地位を保てるか、真価が問われる状況になりつつある。また、ゲーム分野での連携や機能が出遅れているので、ゲーム分野にも進出するのか、放送や映像に特化していくのか、その方向性も注目されている。
Cinema 4Dの公式チュートリアル?
Houdiniって、どんな統合型3DCGソフト?
Houdiniは、パーティクル、流体、群衆アニメーションなど、エフェクト、シミュレーション、ダイナミクスの表現で圧倒的な機能を持っている3DCGソフトで、ハリウッドの超大作映画でも数多くのVFXを生み出している。また、統合型3DCGソフトであるにも関わらず、エフェクト、シミュレーション、ダイナミクスだけで使われることが多いのも特徴で、他の3DCGソフトやゲームエンジンとの連携も得意としている。
- 開発 : Side FX
- 最新バージョン : Houdini 16.5
- OS : Windows、Mac OS、Linux
- 料金 : 購入・月々支払い・年間支払い
- Houdini Core 購入 : 23万0000円(税別)
- Houdini Core 月々支払い : 4万1400円(税別)= 49万6800円/年
- Houdini Core 年間支払い : 23万0000円(税別)= 1万9166円/月
- Houdini FX 購入 : 51万7500円(税別)
- Houdini FX 月々支払い : 10万1200円(税別)= 121万4400円/年
- Houdini FX 年間支払い : 57万5000円(税別)= 4万7916円/月
- 日本での販売先 : Houdini | 株式会社ボーンデジタル
- 最終調査日 : 2018.04.12
Houdiniの長所?
Houdiniの最大の長所は、エフェクト、シミュレーション、ダイナミクスの表現が圧倒的に素晴らしいところだ。それらの複雑な計算を、すべてノードという方法で構築して管理できるので、後での修正作業もしやすくなっている。加えて、Houdiniで作った造形物やキャラクターをアニメーション化して、エフェクト、シミュレーション、ダイナミクスに加えて表現することも可能で、リアルなVFX表現で圧倒的な地位を築いている。他の3DCGソフトやゲームエンジンとの連携もしやすくなっているので、最近、導入する会社が増えている。
Houdiniの短所?
Houdiniの最大の短所は、日本では教えてくれる学校が少なく、導入している制作会社も少ないところだろう。また、エフェクト、シミュレーション、ダイナミクスは、強力な処理速度を持っているパソコンを使わないと、どうしても作業が重くなりやすい。なので、それだけのパソコンを持っていないと、せっかくHoudiniを導入しても、うまく活用できない可能性がある。
どんな人が、Houdiniに向いている?
とにかく、映画やCMなどで通用するリアルなエフェクト、シミュレーション、ダイナミクスをを作りたいという人は、Houdiniを勉強するのが一番の近道だろう。リアルで美しいVFXは、映画、CM、ゲームの予告編、ミュージックビデオなど、活躍の場所がどんどん広がっている。なので、一度Houdiniの技術を確立しておくと、長期間にわたって活躍できるだろう。幸いにも、収益の低い制作者向けに、商業利用可能なIndie版というのもあるので、それを活用すれば、やる気さえあれば個人でも学習可能だ。
Houdiniの紹介動画
Houdiniの最近の動向?
最近のHoudiniは、VFX表現に比べて弱点と言われていた、造形物を作るモデリングや、アニメーションなどの機能を大きく強化しつつある。エフェクト、シミュレーション、ダイナミクスで築いた圧倒的な地位をテコにして、他の機能ももっと使ってもらえるように進化を進めている。特に動物の毛並みなど、シミュレーションやダイナミクスの技術を応用できる技術の進化が早くて、統合型3DCGソフトとしての価値が高まっている。
Houdiniの公式チュートリアル?
MODOって、どんな統合型3DCGソフト?
MODOは、もともと造形物を作ったりだけの特化型3DCGソフトだったのが、ここ5年ぐらいでアニメーションやエフェクトなどの機能を追加して、統合型にまで成り上がった3DCGソフトだ。開発しているThe Foundry社が、MARI、NUKE、KATANAなど、他の特化型3DCGソフトも開発しているので、それらのソフトと密接に連携できるようになり、とても注目されている。
- 開発 : The Foundry
- 最新バージョン : MODO c12.0
- OS : Windows、Mac OS、Linux
- 料金 : 購入・年間支払い
- MODO 12 購入 : 23万8000円(税別)
- MODO 12 1年間利用料金 : 8万0000円(税別)= 6666円/月
- 日本での販売先 : MODO JAPAN GROUP :: オンラインショップ
- 最終調査日 : 2018.04.12
MODOの長所?
MODOの最大の長所は、もともとモデリングの特化型3DCGソフトとして、機能や使いやすさが高く評価されていて、統合型になった現在でもその評価が変わらないところだ。また、特化型3DCGソフトとして映像業界の標準となりつつあるMARI、NUKEなどと密接に連携でき、ゲームエンジン、After Effectsとも密接な連携が可能になっている。また、他の3DCGソフトが持っていない機能や独自ツールを、突然に発表したりするユニークさもある。
MODOの短所?
MODOの最大の短所は、統合型3DCGソフトに成り上がってからの歴史が短いので、歴史の長い3DCGソフトと比べて、機能がそこまで豊富でないところだ。統合型3DCGソフトとして、強化を進めている最中のアニメーション、パーティクルでも、ようやく競合他社の背中に手が届きそうなぐらいだ。また、統合型3DCGソフトとしての歴史が短いために、機能を追加したり強化したりできるプラグインの数が少なく、そこも大きな短所だろう。
どんな人が、MODOに向いている?
個人や小さなチームで、より少ない導入費用で3DCGを制作したい人にとって、MODOは良い選択肢になるだろう。巨大な制作では、機能が少し不足しているかもしれないが、普通の制作であれば充分な機能を持っていて、他のソフトとの連携も得意だ。プラスして、導入費用やアップグレードもそれほど高くなく、コストパフォーマンスが良い。海外でも、中小の映像制作会社やゲーム制作会社で、MODOを導入するところが増えている。
MODOの最近の動向?
MODOを開発しているのは、イギリスに本拠地があるThe Foundryという会社だ。The Foundyは他に、MARI、NUKE、KATANAなどの開発も行っていて、3DCG業界のAdobeのような会社を目指しているような気がしている。足りないのは、スカルプト系の制作ができるアプリケーションだけで、これが登場したら3DCGの制作が一通りできるようになる。個人的には、Adobeのように月額利用料金で、The Foundryのすべてのアプリケーションが使えるようになる日が来るのではないかと妄想している。
MODOのチュートリアル?
Blenderって、どんな統合型3DCGソフト?
Blenderは、有志たちが集まって、寄付によって資金を集めながら開発を続けてきたという、驚きの統合型3DCGソフトだ。寄付による開発なので、誰でも無料ですべての機能を使うことができ、競合の良いところをどんどん吸収してきた結果、現在では優れた3DCGソフトの1つとして広く知られている。
- 開発 : Blender Foundation
- 最新バージョン : Blender 2.79b
- OS : Windows、Mac OS、Linux
- 料金 : 無料
- ダウンロード先 : Download - Blender.org
- 最終調査日 : 2018.04.12
Blenderの長所?
Blenderの最大の長所は、他の統合型3DCGソフトに負けないぐらい多くの機能があるにもかかわらず、誰でも無料でダウンロードして、すべての機能を使えるところだ。また、寄付で運営して無料で使えるという開発チームの情熱に感銘して、熱心な利用者のコミュニティーが存在することも大きな長所になっている。そのおかげで、ネット上に英語、日本語を問わずに無数のチュートリアルが存在していて、学習のハードルを下げている。
Blenderの短所?
Blenderの最大の短所は、寄付だけで開発チームが運営されているところだ。3DCGソフトの開発は、機能が増えていくのに合わせて、開発者の増員が必要となり、開発費が増えていく。なので、寄付だけで開発されているBlenderが、いつまでそれを続けられるのか、外部からは分かりにくい。公式認定メンターによるサポートもあるのだが、多くの制作会社がBlenderを信頼できず、仕事で使っていないという厳しい現実がある。
- Twitterのフォロワーさんから、Blenderには公式認定メンターによるサポートが存在するとのことで、間違ったことを書いてしまい、大変に申し訳ありませんでした。内容を修正するとともに、以下に、サポートサイトのリンクを設置しておきます。
- Blender Network
どんな人が、Blenderに向いている?
とにかく無料で3DCGを作ってみたいという人は、Blenderだけが唯一の選択肢となるだろう。すべてのOSに対応しているし、日本語のコミュニティーを調べれば、Blenderを日本語版にする方法もちゃんと紹介されている。インターフェイスや操作方法が理解しにくいという意見もあるが、初めて使う3DCGソフトがBlenderというのであれば、なんの問題もないだろう。
Blenderの紹介動画
Blenderの最近の動向?
最近のBlenderは、他の3DCGソフトと比べて、インターフェイスや操作方法が理解しにくいという声に対応して、そこらへんを重点的に修正してきている。また、競合の3DCGソフトの良いところを吸収するのに積極的なので、これからも機能の追加はどんどん進んでいくだろう。短所でも書いたように、開発費が毎年のように大きくなっているはずなので、利用する人は、少額でも必ず寄付するように心がけよう。
Blenderのチュートリアル?
LightWaveって、どんな統合型3DCGソフト?
LightWaveは、古くから継続して開発されている統合型3DCGソフトの1つで、導入コストがあまり高くないので、かつては個人や小さなチームに人気だった。最近では競合に押されて、ユーザーが増えておらず、苦戦を強いられている。モデリング、レイアウトという2つのソフトで構成されている独自システムが、大きな特徴となっている。
- 開発 : NewTek
- 最新バージョン : LightWave 2018
- OS : Windows、Mac OS
- 料金 : 販売
- LightWave 2018 販売 パッケージ : 15万0000円(税別)
- LightWave 2018 販売 ダウンロード : 14万8000円(税別)
- 日本での販売先 : Price | LightWave 2018
- 最終調査日 : 2018.04.12
LightWaveの長所?
LightWaveの最大の長所は、モデリング、レイアウトという2つのソフトで構成されているため、重たくなりがちな作業を比較的に軽く進めることができるところだ。また、古くから開発され続けている3DCGソフトなので、有料無料のプラグインが豊富に存在していて、誰でも簡単に機能の追加や強化ができるのも大きな長所だ。LightWaveは独自レンダラーに特徴があって、漫画的な表現を可能にするトゥーンレンダリングに強く、日本人にとってはそこも長所だろう。
LightWaveの短所?
LightWaveの最大の短所は、統合型3DCGソフトとして競合に押されて、ユーザーが増えておらず、かつての勢いを失いつつあることだ。日本もふくめて世界的に根強いユーザーは存在していて、機能的にも競合の3DCGソフトに大きく負けているわけではない。にもかかわらず、統合型3DCGソフトとして、特徴や魅力に欠けると感じている人が多いのも事実だ。開発会社は、LightWaveが主力商品なので、このまま苦戦が続くようだと、将来に不安を感じてしまう。
どんな人が、LightWaveに向いている?
安い導入費用で3DCGを作ってみたい個人や小さなチームにとっては、LightWaveが良い選択肢の1つとなるだろう。また、漫画のようなキャラクターを制作して、漫画的な表現をしたい人にとっても、LightWaveは良い選択肢となるだろう。統合型3DCGソフトとして歴史が長いだけあって、基本機能や信頼性は他の3DCGソフトに負けていない。
LightWaveの紹介動画
LightWaveの最近の動向?
海外では、もしかしたらLightWaveのプロジェクトは終わってしまうかもしれないなどと噂されていたが、2018年になって最新版が登場して、関係者を安心させている。2018年版では、おもに質感やレンダリング機能を強化して、現在の統合型3DCGソフトに必要とされる機能を広く整備した印象だ。中心となる機能に大きな追加がないのは、それだけもともとのシステムの完成度が高いからだろう。
LightWaveのチュートリアル?
ZBrushって、どんな特化型3DCGソフト?
ZBrushは、それまで中心的な技術でなかったスカルプティングを徹底的に追及した特化型3DCGソフトで、開発からわずか10年ほどで、世界的に圧倒的な地位を築き上げた。スカルプティングは、シンプルな形を押し出したり、削ったりしながら、造形物やキャラクターを作っていく方法で、ハリウッド映画や大作ゲームなどに登場するキャラクターは、ほとんどがZBrushで作られている。また、スカルプトの基本機能だけを使うことができるZBrush COREも発売されて、さらに多くのユーザーを獲得している。
- 開発 : Pixologic
- 最新バージョン : ZBrush 2018
- OS : Windows、Mac OS
- 料金 : 購入
- ZBrush 2018 購入 : 9万4000円(税別)
- ZBrush CORE 購入 : 1万6000円(税別)
- 日本での販売先 : ZBrush | 株式会社ボーンデジタル
- 最新調査日 : 2018.04.12
ZBrushの長所?
ZBrushの最大の長所は、3DCGソフトとして、スカルプティングという機能を徹底的に追及しているところだ。スカルプティングは、動物やキャラクターなどの有機物を作るのを得意としていて、ZBrushで有機物を作るのであれば、他の3DCGソフトでモデリングするよりも、より早く、より複雑なものを完成させられる。また、機能が限定されている特化型の3DCGソフトなので、処理が早くて、操作が軽く、価格が安いというのも大きな長所だ。
ZBrushの短所?
ZBrushの最大の短所は、他の3DCGソフトと比べて、あまりに独自のシステムになっているので、理解して学ぶのが簡単ではないところだ。特に、他の3DCGソフトでのモデリングに慣れていると、あまりに仕組みが違うのでZBrushを諦めてしまう人もいるほどだ。また、ZBrushでは筆圧感知が必要なので、本格的なスカルプティングをするにはペンタブレットが必須となっている。なので、ペン入力に慣れていないと、最初からいろいろいと大変になってしまう。
どんな人が、ZBrushに向いている?
とにかく、リアルで複雑な造形物やキャラクターを作りたいという人は、ZBrushがベストの選択肢だろう。ZBrushでちゃんとしたモデルを作れるようになれば、世界中の好きなところで仕事をするのも夢ではない。まだまだ日本語のチュートリアルは少ないが、その苦難を乗り越えるだけの価値がある3DCGソフトだ。高価なパソコンでなくても、ちゃんと動いてくれるので、統合型3DCGソフトを飛び越えて、ZBrushから始めるというのでも良い。
ZBrushの紹介動画
ZBrushの最近の動向?
最近のZBrushは、有機物のスカルプティングだけでなく、機械やロボットのような無機物も賢く作れるように、普通のモデリング機能を強化しつつある。有機物も無機物も、3DCGで形あるものを作るなら、ZBrushで全部が可能にしてしまえという戦略のようだ。また、ZBrushでもレンダリングができるように、追加料金を払うとKeyShotというレンダラーを使うことができ、見せるための機能も強化している。ZBrushの優位性は、まだまだ続くことになるだろう。
ZBrushのチュートリアル?
3D-Coatって、どんな特化型3DCGソフト?
3D-Coatは、スカルプト、ペインティング、リトポロジーを追求した特化型3DCGソフトだ。上で紹介したZBrushと比べると、スカルプトは弱いけれど、ペインティングは良くて、リトポロジーは他の3DCGソフトと比べても、かなり強いと言われている。また、インターフェイスや操作が他の統合型3DCGソフトに近く、ZBrushより使いやすく学びやすい。
- 開発 : Pilgway
- 最新バージョン : 3D-Caot 4.8
- OS : Windows、Mac OS、Linux
- 料金 : 購入
- 3D-Coat Amateur 購入 : 99ドル(だいたい1万円ぐらい)
- 3D-Coat Professional 購入 : 379ドル(だいたい4万円ぐらい)
- 海外での購入先 : ご購入 - 3DCoat
- 最終調査日 : 2018.04.12
3D-Coatの長所?
3D-Coatの最大の長所は、なんといっても価格が安いことだろう。ライバルとなるZBrushも価格は安いのだが、3D-Coatはそれよりもさらに安い。また、ZBrushがあまり得意としていない、ペインティング、リトポロジーの機能が強く、あまり複雑な造形物やキャラクターを作らない人には、3D-Coatがちょうど良いと評価されている。ちなみに、リトポロジーというのは、造形物を使うのにポリゴン数に制限がある場合、複雑な造形物を改めて作り直す作業のことで、ゲーム業界でよく行われる。
3D-Coatの短所?
3D-Coatの最大の短所は、小さな会社が開発しているところだろう。開発しているPilgwayは、今のところ順調に開発を続けているが、小さな会社なので将来どうなるかわからない。また、システムの設計上、処理能力が低いパソコンで複雑なものを作ろうとすると、処理や操作が遅くなりやすい性質を持っていて、個人や小さなチームで使われることが多い3DCGソフトなので、そこも短所だろう。
どんな人が、3D-Coatに向いている?
ZBrushほど複雑なモデルを作りたいわけではなくて、もう少しシンプルな造形物やキャラクターをスカルプトで作ってみたい人は、3D-Coatが良い選択肢になるだろう。 スカルプトだけでなく、ペインティング、リトポロジーも強いので、動かないモデルであれば3D-Coatだけで最後まで完成させられる。ZBrushと比べて、ワンストップで可能なことが大きいので、個人や小さなチームには嬉しい3DCGソフトだろう。
3D-Coatの紹介動画
3D-Coatの最近の動向?
最近の3D-Coatは、スカルプトよりも、他の機能をどんどん強化している。スカルプト機能だけではZBrushに対抗するのが難しいので、ZBrushがあまり得意ではない機能を強化することで、総合的な使いやすさや機能を高める狙いのようだ。3D-Coatを使えば、ワンストップでキャラクター制作を完成させられるというのが、開発会社の目指しているところなのだろう。
3D-Coatのチュートリアル?
MARIって、どんな特化型3DCGソフト?
MARIは、2009年に映画アバターを制作する時に、無数に登場するキャラクターや動植物などの質感を、極限までリアルに作り込むために作られた、ペインティングを追求した特化型3DCGソフトだ。非常に大きなサイズの複数データに対応していて、映画やCMなどの大規模な映像を制作する会社では、必須の3DCGソフトとなっている。
- 開発 : The Foundry
- 最新バージョン : MARI 4.0
- OS : Windows、Mac OS、Linux
- 料金 : 購入
- MARI 3 購入 : 26万8012円
- 日本での購入先 : MARI | インディゾーン
- 最終調査日 : 2018.04.12
MARIの長所?
MARIの最大の長所は、3DCGで作られたモデルのペインティング作業を、3D世界の中で描いてしまえるところだ。3D世界の中で、モデルに直接ペイントできるので、見え方を確認しながら簡単にペインティングができる。また、出発点が恐ろしく巨大なプロジェクトだったため、大規模な制作でも問題が起こりにくい信頼できるシステムになっていて、それも大きな長所となっている。同じ会社が、MODO、NUKE、KATANAなどを開発しているので、それらと密接な連携も可能となっている。
MARIの短所?
MARIの最大の短所は、ペインティングだけの特化型3DCGソフトであるにもかかわらず、価格が高いところだろう。非商用の無料版も存在しているので、勉強するだけであれば良いのだが、やはり仕事で使おうと思うと、ちょっと考えさせられる価格だ。また、大規模な開発をするために開発されたソフトなので、処理速度の遅いパソコンで複雑なことをしようとすると、どうしても処理や操作が遅くなってしまう短所もある。
どんな人が、MARIに向いている?
残念ながら、日本の制作会社では、まだMARIはあまり導入されていない。なので、海外の大きな会社でペインティングの仕事をしたい人は、MARIを勉強したり導入したりするのが良いだろう。機能的には、世界中で高く評価されているソフトなので、価格を負担に感じないのであれば、個人や小さなチームでも、導入する価値が充分にあるだろう。
MARIの紹介動画
MARIの最近の動向?
最近のMARIは、非商用の無料版が発表されていることからも、ユーザーを増やすことに注力している。というのも、次で紹介するSubstanceが、同じくペインティングに特化した3DCGソフトとして、ユーザーを急激に増やしているからだ。MARIとしては、大きな会社では圧倒的に支持されている状況をテコにして、個人や小さな会社に導入してもらうことを目指しているのだろう。インターフェィスなどを改善して、より学びやすい使いやすいソフトへ進化させようとしている。
MARIのチュートリアル?
Substanceって、どんな特化型3DCGソフト?
Substanceには、3つの特化型3DCGソフトがあり、ここではそれらをまとめて紹介する。1つ目のSubstance Painterは、3D空間でモデルに直接ペイントができるソフトだ。2つ目のSubstance Designerは、ノードを使ってオリジナルのテクスチャーを作成できるソフト。3つ目のSubstance Bitmap2Materialは、写真や画像からテクスチャーを抽出して、あれこれアレンジを加えられるソフトとなっている。
- 開発 : Allegorithmic
- 最新バージョン : Substance Painter 2018
- 最新バージョン : Substance Designer 2018
- 最新バージョン : Substance B2M3
- 料金 : 購入・月々支払い
- OS : Windows、Mac OS
- Substance 月次の支払い : 19.9ドル/月(だいたい2200円ぐらい)
- Substance Painter 2 Indie 購入 : 1万9300円(税別)
- Substance Designer 5 Indie 購入 : 1万9300円(税別)
- Substance Bitmap2Material 3 購入 : 1万9300円(税別)
- 日本での購入先 : Allegorithmic | 株式会社ボーンデジタル
- 最終調査日 : 2018.04.12
Substanceの長所?
Substanceの最大の長所は、3D空間でのペインティングから、独自のテクスチャーを作るところまで、質感などの表現をトータルで制作できるところだ。同じタイプの特化型3DCGソフトのMARIが映像業界で人気なのに対して、Substanceはゲーム業界で人気となっている。ゲーム業界で使われている統合型3DCGと直接連携するためのプラグインもリリースしていて、連携もスムーズに行える。また、売上が少ない会社の場合は、Indie版での商用制作も可能になっていて、個人や小さなチームの開発を中心に急激にユーザーを増やしている。
Substanceの短所?
Substanceの最大の弱点は、巨大なサイズのファイルをあつかったり、無数のレイヤーを重ねて使ったりという大規模な制作に、あまり向いていないところだ。ゲーム業界では、いかにファイルサイズを小さくするかというのが重要なので、Substanceは、そこに焦点を合わせたペインティング、テクスチャリングの3DCGソフトとなっている。大きな制作をしようとする個人や会社の場合は、Substanceだとちょっと大変かもしれない。
どんな人が、Substanceに向いている?
個人や小さなチームで制作をしたい人にとって、Substanceは品質を高めて作業を効率化するのに、非常にコストパフォーマンスの高い3DCGソフトとなる。日本でもゲーム制作などで少しずつ導入されはじめているので、ゲーム業界でペインティングやテクスチャリングをしたい人は、未来のために、Substanceをぜひとも学んでおくのが良いだろう。
Substanceの紹介動画
Substanceの最近の動向?
最近のSubstanceは、独自のオープンなコミュニティーを作るため、ユーザー同士が作ったテクスチャーなどを共有できる、専用のWebサイトをオープンさせている。今のところ、MARIの他にライバルとなるようなペインティング系の3DCGソフトが存在しないので、今のうちに地位をさらに高めようとしているのだろう。マテリアルやテクスチャの共有が進んで、作業の効率化とネットワーク効果が高まれば、圧倒的な存在になるのも夢ではないだろう。
Substanceのチュートリアル?
運営者コラム : あなたが目指すものに合わせて、3DCGソフトを選ぼう!
最初から、自分が何を求めているのか、何をしたいのか、ちゃんと分かっている人は、世の中には、あまり多くないのかもしれない。あなたがそういう人なら、とにかく3DCGソフトを使ってみたいという情熱を大切にして、ここで紹介している統合型3DCGソフトのどれか選んで、とにかく始めてみるのが良いだろう。
統合型3DCGソフトであれば、いろんな作業ができて、最初から最後まで制作することができる。実際にいろんな作業を体験するうちに、自分が求めていること、自分が進みたい世界が見えてくるからだ。やってみて初めてわかる楽しさ、難しさというのがあるし、実際になにか完成させてみれば、自分の情熱がどこにあるのかも分かるだろう。
今回のガイドに関しても、使う人の技術やスタイルによって、合うソフトもあれば、合わないものもあるわけで、技術に応じて評価も異なってくる。なので、今回のガイドを絶対のものと思わず、1つの参考として、自分でもあれこれ調べてみてほしい。
最後に、今回の3DCGガイドが、これから3DCGを始める人にとって、良い参考になることを願うばかりだ。
このブログを運営して、初となるデザインと仕組みの変更を行った。よりシンプルに、より使いやすくを目指して、新たにサイドバーを加えたり、メインカラーなども変えてみた。ブログの更新については、地道にマイペースに進めていくので、今後ともよろぴく。