4月に行われたイベント、Startup Weekend Osakaの動画撮影、動画作成したから紹介してみる!

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この投稿を書く理由?

今回の投稿では、2014年4月25日(金)~27日(日)の3日間で行われた、Startup Weekend Osakaというイベントを、撮影して、編集して、動画がやっと完成したので、それを紹介したいと思う。
 
動画撮影をしたいと申しでた時点で、僕は、Startup Weekendが起業したい人たちが参加するイベントだということぐらいしか知らなかった。
 
3日間、54時間もの時間を費やして、いったい何をするのか、まったく知らなかったし、どんな人たちが参加するのかも、まったく知らなかった。
 
僕としては、世界中で行われているイベントだし、3日間もあるから、たぶん、おもしろい動画が作れるだろうという、軽~い動機で動画撮影を申しでたわけである。
 
 

で、実際はどうだったのか?

僕が、めちゃめちゃ真剣に作った動画を見てくれれば、Startup Weekend Osakaが、どんなイベントなのか、その全容が簡単に理解できる。
 
とにかく動画を見てほしい、というのが僕の訴えなのだけど、それだけじゃ、わざわざブログで投稿する意味がない。
 
というわけで、以下のパートでは、僕が動画撮影という立場から体験した、Startup Weekend Osakaのことや、実は、動画を作るのがむちゃくちゃ大変だった話など、あれこれ書いていこうと思う。


世界中で行われてる、Startup Weekendって、そもそもどういうイベント?

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2014年4月25日、金曜日の夜、会社での仕事を終えて、急いでイベント会場へ向かい、動画撮影をはじめた。
 
動画撮影して、分かってきたのが、Startup Weekendが、起業家体験イベントだということだ。
 
自分のアイディアから、ビジネスプランを作って、そのプランが顧客に使ってもらえるか調べて、ビジネスプランをより良くしたり、核となるアイディアを変えたりする。
 
起業家と呼ばれている人たちが、実際に行っていることを、3日間、54時間で体験することができる。それが、Startup Weekendというイベントの最大の特徴だ。
 
 

3日間で、参加者はどんなことを行うのか?

 
Startup Weekendの流れを、簡単に紹介してみたいと思う。
 
Startup Weekendは、週末に行われるので、初日は金曜日である。
 
多くの人が職場や学校へ行っているので、夕方からイベントがスタートする。
 
まず、夕食を兼ねたちょっとしたパーティーがあって、それから本格的にStartup Weekendがはじまる。
 
次に、参加者が、自由にアイディアを出したり話したりできるように、簡単にチームを作って、アイディアを出しあうゲームを行う。
 
続いて、参加者それぞれが持っているビジネスのアイディアを発表する、ピッチが行われる。
 
動画でもピッチの様子を見せていて、動画を最後まで見ていると分かるのだけど、基本的にチームのリーダーとなるのは、自分のアイディアを発表した参加者になる。
 
次に、発表者がアイディアを売り込んだり、参加者が質問したりする時間があって、アイディアに対して投票が行われる。
 
上位のアイディアだけが残って、発表者が必要だと思う人材募集を行って、参加者はどこにチームに加わるか決める。
 
 

全力疾走しなければ、前へ進めない、土曜日と日曜日?

 
土曜日からは、いよいよチームごとにビジネスを構築していく。
 
ここで重要になってくるのが、スケジュールを理解しているかどうかだ。動画でもコーチの人が説明している場面を描いているけれど、Startup Weekendは、ビジネスプランを構築して、それで終わりではない。
 
ビジネスプランを立てて、実際に製品やサービスを作って、顧客の反応を調べて、最終的に自分たちのビジネスをプレゼンする必要がある。
 
ここまですべてを、土曜日と日曜日の2日間だけで行わなければならない。
 
スケジュールが厳しいのはもちろんだけど、Startup Weekendは、現実的な起業家体験イベントでもある。
 
本当にそれで利益が得られるのか?
 
法律関係はクリアになっているのか?
 
そもそも需要は存在しているのか?
 
チームのアイディアやビジネスプランが、現実世界で実用に値するのかどうか、そこも問われる。
 
調べていない、考えていないでは、プレゼンしても論外だと思われるだけだ。
 
参加者たちが、このままのスピードで進めていたらヤバいっ!と気づきはじめるのが、土曜日の午後ぐらいからだろうか。
 
最初のアイディアから、うまくビジネスプランを立てて、製品やサービスを作れそうなチームはまだ良い。
 
最初のアイディアでは、通用しないと分かったチームは、新たにビジネスになりそうなアイディアを出して、ビジネスプランなどを作りなおす必要に迫られる。

時間も、アイディアも、知恵も、知識も足りない!

 
Startup Weekendは、起業という困難をリアルに体験できるイベントである。


Startup Weekend Osakaの動画を制作するのに、僕が目指したもの、心がけたこと?

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僕は、今までの動画制作で、イベントなどの動画を撮影するのに合わせて、主催者のインタビューも撮影してきた。
 
なぜかというと、そうすれば、主催者の情熱やメッセージを、直接表現できるし、動画の編集も簡単になるからだ。
 
主催者のインタビューを活用すれば、動画の音のところは、インタビューと音楽を編集するだけで、完成させることができる
 
あとは、撮影したイベントの動画を編集して、映像を音に組みあわせるだけ。簡単に、動画を作ることができる。
 
今回のStartup Weekend Osakaも、今までの動画制作と同じように、イベントの撮影をする傍ら、主催者のインタビューを撮影した。
 
今回も、今までと同じように、主催者のインタビューを活用して、動画を作るつもりだった。
 
ところが…である。大変だった3日間の動画撮影を終えて、後日、撮影した動画を1つ1つ見ているうちに、本当に今までの編集方法で良いのだろうか、大きな疑問がわいてきた。
 
 

Startup Weekendの主人公は、誰なんだろう?

 
誰がどう考えても、Startup Weekendでは、イベントの主人公は主催者ではなく、間違いなく参加した人たちだ。
 
Startup Weekendの参加者は、確かに、主催者のスケジュールにそって進んでいき、コーチに助言を受けたりするのだけども、アイディアを出し、ビジネスプランを組み立て、製品やサービスを作り、プレゼンをするのは、すべて参加者だ。
 
参加者こそが、Startup Weekendの主人公なのに、参加者たちの声を最大限に活かして動画を作らないでどうする!
 
僕はそう思い、動画の編集方法を、大きく方向転換することにした。
 
動画撮影では通常、映像と一緒にマイクで音声録音もする。
 
なので、動画編集に必要となる、参加者たちの声には、まったく不足しなかった。
 
それより問題となるのが、編集作業の大変さが跳ね上がることだった。
 
なぜかというと、インタビューを活用する場合、撮影した動画から、優れている映像だけ、印象的な映像だけを、切りとって自由につないで編集することができる。
 
ところが、参加者の声を活用する場合、映像と会話の両方が優れている場面を、切りとる必要がある。
 
優れた場面をただ編集してつなぐだけだと、会話がとぎれとぎれになって、イベントの全体像や参加者たちの戦いが伝わらなくなってしまう。
 
 

映像だけの編集より、映像&音を編集するほうが、はるかに難しい。

 
Startup Weekend Osakaの全体像が理解できて、なおかつ、参加者たちの必死な戦いが伝わる、そんな動画を完成させたい!
 
僕は、今まで以上に労力と時間を費やして、1つの1つの場面の内容を細かく検討して、不必要なものを切り落とし、参加者たちの声が、全体の文脈の中で意味を持つように、編集を心がけた。
 
そうして完成したのが、今回の動画だ。
 
自分では、良くできたおもしろい動画を完成できたと思っている。
 
もちろん、こんなのぜんぜんオモシロくないし、全体像も見えないよという人も、きっと多くいるだろう。
 
僕としては、今までの動画より、より難しい編集方法を採用したことで、自分の技術や発想が、大きく向上することになったと思っている。
 
なにより、Startup Weekend Osakaに参加した人たち、コーチや審査員として協力した人たち、彼ら彼女らの真剣なまなざしや言葉を、ちゃんとした技術と考えで編集して、動画として世に残せて、それが最高に良かった。


Startup Weekendに、はじめて参加するなら、リーンスタートアップという本を読んでおこう!

 
単純に勉強不足と片づけてしまえば、それまでだと思う。
 
僕は、金曜日にStartup Weekend Osakaの動画を撮影しはじめるまで、Startup Weekendというイベントが、リーンスタートアップの考え方にもとづいていることを、まったく知らなかった。
 
ちゃんと調べれば分かることなのだが、日々の仕事と作業に埋もれてしまって、完全に勉強不足だった。
 
それでも幸運だったのが、Startup Weekend Osakaが行われる数週間前から、僕が読んでいたのが、アメリカの起業家であるエリック・リース (Eric Ries)が書いた、リーンスタートアップ (THE LEAN STARTUP)だったことだ。
 
自分が独立するのに、なんか役立つかなと思って読みはじめたわけで、数年前に買って読んで、今回読むのが2回目だった。
 
 

リーンスタートアップは、製品開発の無駄を小さくする活動と方法。

 
リーンスタートアップという名前は、日本の自動車会社であるトヨタが開発した、リーン生産方式にちなんでいる。
 
著者のエリック・リースが、自身の起業経験と、製造業でつちかわれた生産方法を学んで、そこから確立されていったのが、リーンスタートアップという考え方であり方法である。
 
ここでは、本の内容ではなく、Startup Weekendでしばしば使われる、用語のいくつかを簡単に紹介したいと思う。
 
 

MVP (Minimum Viable Product)

MVPとは、実用最小限の製品のことを表す言葉で、Startup Weekend Osakaでも、コーチが何度も口にしている。リーンスタートアップでは、大きな時間と労力をかけて完璧な製品を作ることを、とても危険視している。それよりも、わずかな労力と時間で製品を作って、顧客の反応を確かめることを、なにより重要視している。
 
 

検証による学び (Validated Learning)

検証による学びとは、作ったMVPを、実際に顧客に使ってもらって、声を聞くことだ。実際に使ってみた顧客から話を聞けば、MVPのなにが間違っていて、どこに価値が存在するのか、すぐに学ぶことができる。検証による学びも、コーチが何度も口にした言葉で、これを理解していれば、作業のスピードも上がるだろう。
 
 

ピボット (Pivot)

ピボットとは、方向転換を表す言葉で、製品を作るために考えていた戦略そのものを変えることだ。今回、僕が制作した動画でも、アイディアやMVPで行き詰まって、チームリーダーがピボットについて語っている場面を、いくつか入れている。リーンスタートアップの中でも、ピボットはもっとも判断が難しいと書かれている。
 
 

Startup Weekendに参加するなら、リーンスタートアップを読もう!


まとめ

このブログを書くにあたって、いろいろ調べていると、今まで、東京や大阪など大都市だけで行われていたStartup Weekendが、大学の中や、地方の都市でも開催されているようになっていることを知って、僕は嬉しくなった。
 
というのも、さまざまなアイディアや、さまざまな問題意識、さまざまな人が結びつくことで、Startup Weekendから、新たなチームや活動が生まれるからだ。
 
Startup Weekendが、大都市だけでなく、さまざまな都市や町で普通に行われるようになって、日本全国のそこかしこから新しいなにかが生まれるようになってほしい。
 
それこそ、今の日本に必要なことだと思う。
 
そして、このブログを読んで、動画を見てくれた人も、ぜひ1度、Startup Weekendに参加してみてほしい。新しいことを始めようとしている人たちの、アイディアや活力に接して、あなたの人生に新しい光を当ててもらえたらと思う。
 
僕がメンバーとして活動している、オオサカンスペースでは、11月にもStartup Weekend Osakaが行われている。
 
もろちん、11月のStartup Weekend Osakaも、僕はしっかり撮影するつもりだ。新たな参加者たちが、どんなアイディアを出して、どんな戦いをして、どんなプレゼンをして、喜んだり落ち込んだりするのか、そこから新たなストーリーを見つけ出せたらいいなと思っている。
 
 

2014.08.16 おの なおと


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