映画、マイ・インターンとプラダを着た悪魔、アン・ハサウェイが演じたヒロイン像の違い?

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この投稿を書く理由?

映画マイ・インターン(The Intern)のアメリカ版の予告編を見たとき、すごくおもしろい企画の映画だなと感じて、興奮した。
 
なぜ、おもしろい企画だなと感じたかというと、ヒロインを演じるアン・ハサウェイが、大ヒット映画 “プラダを着た悪魔” と正反対のCEOという立場で、老年のインターンを雇うという映画だったからだ。
 
というわけで、今回は、アン・ハサウェイが演じた、マイ・インターンのヒロイン像と、プラダを着た悪魔のヒロイン像の違いについて書いてみたい。
 
ちなみに、映画マイ・インターンをまだ観ていない人のために、今回は可能なかぎりネタバレ無しで書いていこうと思う。
 
プラダを着た悪魔のほうは、思いっきりネタバレするかもしれないけれど...


映画 プラダを着た悪魔で、アン・ハサウェイが演じたヒロイン像?

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プラダを着た悪魔で、アン・ハサウェイを知った人も多いのではないかと思う。
 
プラダを着た悪魔で、アン・ハサウェイが演じたのは、大学を卒業してジャーナリストになる夢を実現させるために、ニューヨークで仕事を探している女性だ。
 
映画プラダを着た悪魔は、そんなアン・ハサウェイが、夢を実現させる足がかりとして、有名ファッション誌の鬼編集長のアシスタントとなり、無数の困難を乗り越えながら、素敵な女性へと変わっていく物語だ。
 
アン・ハサウェイが演じたヒロインは、ちゃんと大学を卒業していて、ラテン系の彼氏もいて、仕事も夢も私生活も大切にしたいと考えている現代的な女性だ。
 
僕がなにより興味深かったのが、ヒロインが最先端のファッション業界で仕事が認められたにもかかわらず、最終的には、人生の選択として、仕事も夢も私生活も大切にする人生を選んだことだった。
 
アメリカでは、女性の社会進出が日本よりはるかに進んでいる。
 
プラダを着た悪魔で、ヒロインをこき使う鬼編集長(メリル・ストリープ)は、仕事に命をかけている人間で、女性の社会進出の先駆けのような人物だ。
 
1900年代なら、鬼編集長こそ、女性から支持されるヒロインだったはずだ。
 
ところが、女性の社会進出があたり前になった2000年代のヒロイン、アン・ハサウェイにとって、鬼編集長は、仕事中心・自分中心の怪物にしか見えない。
 
だから、映画プラダを着た悪魔は、アン・ハサウェイが一流のファッション業界で大人の女性へと成長していく物語であると同時に、新旧、別の価値観を持ったヒロインが対決する物語でもあるのだ。
 
プラダを着た悪魔が多くの人に愛されたのも、現代女性の憧れが、仕事で認められるため猪突猛進することから、仕事も夢も私生活も大切にすることへと、完全に変化したからだろう。
 
そういう意味で、アン・ハサウェイは、現代女性が求めるヒロイン像を、軽やかに演じられる最高の女優だった。

映画 マイ・インターンで、アン・ハサウェイが演じたヒロイン像?

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映画マイ・インターンでアン・ハサウェイが演じたのは、ファッション・サイトを立ち上げて、200人ほどの社員を抱えるまでに成長させた女性起業家だ。
 
専業主夫の旦那さんと、小学生の娘さんがいて、事業も順調に拡大中だ。
 
ちなみに、映画マイ・インターンの主人公は、老年インターンでヒロインの企業で働くことになった、ロバート・デニーロが演じる男性であって、アン・ハサウェイが演じる女性起業家は、ヒロインという立場になる。
 
アン・ハサウェイが演じるヒロインは、一見すると、幸せな家庭と、仕事の成功を実現させて、理想的な人生を歩んでいるように見える。
 
ところが、仕事があまりに忙しくて、家庭のことも、仕事のことも、注意散漫になっていて、うまく回らなくなっている。
 
プラダを着た悪魔のヒロインが、仕事も夢も私生活も大切にしたいと社会へ飛びだした女性だとすると、マイ・インターンのヒロインは、自分が求めたとおりの仕事も夢も私生活も手に入れた女性ということになる。
 
そして、マイ・インターンでは、理想通りの人生を手に入れたはずのヒロインが、抱えることになる問題を描いている。
 
僕がなにより興味深かったのが、マイ・インターンのヒロインが、プラダを着た悪魔の鬼編集長とあまり変わらな人物のして描かれていたことだった。
 
アン・ハサウェイが演じているから、おしゃれで、可愛らしくて、弱さも抱えた女性として見えるけど、冷静に考えると、けっこう嫌な人なのである。
 
完璧な仕事ぶり、キャラクターの強さ、影響力の大きさからすると、プラダを着た悪魔の鬼編集長のほうが、素敵な人物なのかもしれないと思ってしまう。
 
映画マイ・インターンは、いろいろと問題を抱えたヒロインが、人生経験豊富なロバート・デニーロと出会い、変化していくという物語で、どう変化していくかは、ぜひ映画を観てほしい。

まとめ

プラダを着た悪魔のヒロインが、あんな怪物には絶対になりたくないと思って、社会へ飛びだした女性だとすると、マイ・インターンのヒロインは、求めるもののために全力で走った結果、ふと気がつくと、自分が怪物になりかけてしまうという女性を描いている。
 
映画『マイ・インターン』TVスポット(共感編) - YouTube
 
プラダを着た悪魔と、マイ・インターンは、女性の社会進出の理想と現実をうまく描いていて、アン・ハサウェイがヒロインを演じることで、多くの女性の共感を得ることに成功した。
 
アン・ハサウェイは、ただ可愛らしいだけの女優ではなく、演技力もしっかりしているので、ぜひ他の作品も観てもらえたらと思う。
 
 

2015.10.28 - おの なおと


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