全米女子プロゴルフ協会のスポンサーになったANAが制作した、ブランド紹介アニメーションがすばらしい!
この投稿を書く理由?
ここ1~2年で、企業が商品やサービスアプールするのに、動画を活用することが一般的になってきた。
となると、当然のごとく、自分たちのブランドを知ってもらうために、動画を活用しようとする企業も増えてきている。
Apple、NIKE、Mercedes-Benzなど、すでに動画とブランドの価値をうまく結びつけて大成功している企業もある。
そんな格好の例となるアニメーション動画がないものかと、あれこれ調べているときに見つけたのが、日本の航空会社ANAが北米向けに制作したアニメーション動画だった。
アニメーションの完成度としても、プランド価値と意匠の表現としても、とてもすばらしいのでぜひ紹介したいと思う。
ちなみに、今回ANAがアニメーションを制作したのは、ANAが2015年からLPGA(全米女子ゴルフ協会)のスポンサー企業となったからだ。
それにともなって、LPGAツアー初戦の名称が、ANA INSPIRATIONとなり、LPGAの公式エアラインともなった。
ちなみに、2015年のANA INSPIRATIONは、2015年4月2~5日に行われた。
アニメーション① ANA // LPGA
ANAが制作したアニメーションは全部で3つあり、LPGA、Network、Serviceという名前になっている。
ここで紹介するLPGAでは、日本の航空会社であるANAが、新たにLPGAのスポンサー企業になったことを紹介している。
ANA // LPGAでは、ANAが国際的に5つ星の評価を得ていることと、ゴルフのスポンサー企業になったことを合わせて、☆印と円形が表現として頻繁に使われている。
また、ANAのコーポレートカラーであるブルーが色彩の中心になっていて、ブランドカラーとブランドイメージをうまく結びつけている。
アニメーション② ANA // Network
ANA // Networkでは、ビジネス客にとってANAの路線がいかに価値があるかを表現している。
LPGAはゴルフのツアーであり、ゴルフを楽しんでいるのが収入の高いビジネスマンであることを考えれば、ビジネスの価値を表現するのは、理にかなっている。
アニメーションで特に訴えているのが、アメリカ → 東京を通して中国、シンガポールへとつながるアジアへのルートだ。
細い曲線と点をアニメーションさせることで、ANAがさまざまな航空路線を持っていること、東京をハブにすることで、アジアのさまざまな拠点へ行けることを、効果的に表現している。
アニメーション③ ANA // Service
ANA // Serviceでは、ANAが親切なサービスを行うことが哲学となっていることを紹介している。
Hospitality Service(親切なサービス)という言葉が、日本語にあるおもてなし(OMOTENASHI)という言葉だということを説明することで、日本が持っている良いイメージを巧みに利用している。
他のアニメーション同じように、点と曲線をうまく動かすことで、グラスにお酒を注ぐ場面や、PHILOSOPHY(哲学)の広がりなどをうまく表現している。
自分たちのサービスに絶対の自信がないと、ここまでアニメーションで表現できないのではないかと思う。
まとめ
あくまで僕の考えだけど、日本企業ってブランド価値を築いていくのが、とても下手な気がしている。
ブランド価値を築いていこうと思うと、どんなブランドを築いていきたいのか、ブランドにどんな価値や哲学があるのかなど、自分たちで自分のことを理解しておかなければならない。
もしかしたら、日本人ってそういう戦略的に考えるのが苦手なのかもしれない。
今回のANAのアニメーション動画を見ると、ANAがブランド価値を築こうとしている意図がはっきりと見えて、とても好感が持てた。
優れた技術やデザインがあれば、優れたアニメーションができると思うかもしれないけど、自分たちのブランドの価値や哲学をちゃんとわかっていて、それを表現したいという意図があって、初めて技術もデザインも活きるという良い例ではないかと思う。
このブログを運営して、初となるデザインと仕組みの変更を行った。よりシンプルに、より使いやすくを目指して、新たにサイドバーを加えたり、メインカラーなども変えてみた。ブログの更新については、地道にマイペースに進めていくので、今後ともよろぴく。